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コラム

塗装業で一人親方になると年収はどれくらい?独立方法や年収アップのポイントも紹介

塗装業界で働いている方で、「独立して一人親方になりたいけど、不安があるから独立できない」という方も多くいると思います。

そのような方に向け、塗装業で一人親方になるにはどうしたらいいのか、何を準備すればいいのか、年収はどの程度なのか、メリットとデメリットは何があるのかなど、塗装業の一人親方として成功するためのポイントについて解説していきます。

塗装業の一人親方はどれくらいの年収を稼げる?

塗装業の平均年収としては、「300万〜400万円」程度です。一方で、日本全体の平均年収は約467万円ということなので、会社に所属して塗装業に従事する人は、日本の平均年収より収入が低い傾向にあります。

しかし、塗装業において一人親方として独立をすると、仕事の収益が自分の収入に直結することになるので、年収1000万円を超えることも夢ではありません。スキルが伴わず顧客を獲得できなかった場合は、会社に所属して塗装業に従事する人より年収が低くなってしまう可能性もある、ハイリスクハイリターンの職業です。

 

塗装業ので独立する方法

開業届を出せば独立可能だが、成功のためには周到な準備が必要

塗装業の一人親方として独立するには、開業届を提出する必要があります。独立届を出せば独立はすることができますが、事前にしっかりと準備を行っておかなければ、失敗をしてしまう可能性が高くなってしまいます。一人親方として独立をして成功するためには、開業届を提出する前に周到に必要なものを準備しておくようにしましょう。塗装業として独立するのであっても、どのようなジャンルが強みで、顧客はどのような層なのかをしっかりと考えておくようにしましょう。

 

開業・運転資金の用意

会社勤めであれば塗装に必要な仕事道具や車両、チラシ、ホームページなどは会社側が用意をしてくれますが、独立をするとそれら全てを自分で用意しなければいけなくなります。また、それらの道具を保管しておく倉庫や事務作業を行うオフィスも必要になります。それらのものを用意する際に必要となる資金を事前に計算しておき、その資金をしっかりと貯めてから独立をするようにすると、資金面で失敗することは少なくなります。

 

道具や資材、車両の準備

今まで車両や道具などを会社に用意してもらっていたならば、それらを自分で新しく用意する必要があります。契約書などを印刷するためのプリンタなど経営面で必要になってくるような道具も多くあります。

また、塗装を行う際に必要となる足場やコンプレッサーは購入をしなくてもレンタルをするという方法もありますが、独立をした直後では信用がなく契約をしてくれない可能性もあります。そのため、今所属している会社に紹介してもらうなど、独立をする前に契約に動いておくことも重要です。

 

営業など集客方法の構築

独立後、自分自身で営業を行い仕事を獲得していかなければいけません。どんなに技術力が高かったとしても、顧客と密にコミュニケーションを取ることができず、顧客のニーズに答えることができないと、コンスタントに仕事を獲得することは難しくなってしまいます。

そのため、独立をする前に社長や親方の仕事ぶりを観察して、自分が独立した後に生かせそうな技術は積極的に真似をしていくようにしましょう。特に営業の仕方は仕事の獲得に直結してくるので、注意深く観察しておくようにしましょう。

 

塗装業で年収をアップさせる方法

資格を取得する

一人親方は、どのような仕事を主に行っていくかということによって案件単価や仕事のニーズなどが大きく異なってきます。そのため、塗装業界においてどのようなニーズが多いのかや平均単価を事前に調べておき、どのような資格を取得しておくと有利なのかを考えておきましょう。

取得が比較的簡単な資格であったとしても、資格があるかないかだけで仕事を獲得できるかどうかは大きく変わってきます。仕事の幅を広げるという意味においても、多くの資格を取得しておき、自分のスキルをアピールするようにしましょう。

塗装技能士

塗装技能士の資格は塗装業を行っていく上で必須とまではいきませんが、技術や経験の必要な塗装業において取得しておいて損はない資格です。

顧客が自分を知っている人のみであるならば、わざわざ資格を取得する必要はありません。しかし、自分を知らない人まで顧客を広げていく考えがあるならば、一定水準以上の技術を身につけている証明になる資格はとても有利に働くでしょう。名刺にも書くことができる資格のため、仕事の獲得には必要な資格です。

土木施工管理技士

土木施工管理技士は、塗装工事の専任技術者になることができる資格です。この資格があれば、一人親方として独立をし現場に立つことができなくなっても現場責任者として働くことができます。1級の合格率は20%以下であり、かなり難しい国家資格なので、試験の受験資格においても相応の学歴や実務経験が必要になる資格です。

建築施工管理技士

建築施工管理技士は、土木施工管理技士と同様に塗装工事の専任技術者になることができる資格です。塗装工として、道路工事に携わるなら「土木施工管理技士」、建築物の塗装に携わるなら「建築施工管理技士」を取得すると有利に働きます。

 

安定した受注先を作る

安定した受注先を作ることも年収のアップにつながります。一人親方が安定して受注先を作るためには、人とのつながりがとても重要になってきます。元請け会社の担当者との信頼関係を築くことができていれば、優先的に仕事をもらいやすくなります。

 

節約や節税対策も行う

収入が増えたとしても、その分経費や税金などの支出が増えてしまっては収益が増加する見込みがなくなってしまいます。以下のポイントを抑えて経費の節約・節税に取り組むことで、収入が大きく変わってきます。

・備品、消耗品を購入する際に、コストパフォーマンスを考慮して低コストだが高品質のものを選ぶようにする

・備品代、消耗品代・交通費など、経費として計上することができるものは漏れなく申告をして課税額を抑える

・確定申告の際に、控除することができる項目を把握し、一つ一つ正確に申告する(生命保険、労災保険、外注費用など)

塗装業で独立し、一人親方になるメリット・デメリット

塗装業で一人親方になるメリット

塗装業で一人親方になるメリットとして1番大きいものは、「収入アップ」です。先ほど説明したように、収益が直接自分のものとなるので、収入は大きくアップします。また、法人化をして経営規模を拡大するなど、やり方次第でかなりの高収入を狙うことができます。

また、「仕事の量を調節することができる」というのも大きなメリットです。会社に所属をして働く場合、土日や祝日であっても仕事が入ってしまうということがあるかもしれません。しかし、独立し一人親方になることで、自分自身の営業力や対応力を磨けば仕事の量を調整することができます。

 

塗装業で一人親方になるデメリット

塗装業界全体のデメリットとしては、「単価が少し安い」というものです。これは会社に所属をしている人であっても、一人親方であっても共通であり、建設業界の平均単価に比べて低いです。

体力的に辛いというデメリットもありますが、高所作業は少ないため、怪我のリスクは少ない傾向にあります。

また、防水などに関わる仕事は賠償のリスクなどもあるため、工事の賠償保険などに加入する必要も出てきます。

 

一人親方が安定した仕事を得るにはどうすればいい?

集客の種類の幅を増やす

独立をし一人親方になった人は、会社に所属をしていた時代のつながりを使って仕事を獲得するケースが多くあります。しかし、それだけで集客を行ってしまうとすぐに頭打ちになってしまう可能性もあります。

そのため、集客の方法を人脈だけでなく、Webサイト・ホームページを作って実績を載せたり、リスティング広告などを打って集客を行うことによって、さらに新規の顧客を獲得することが期待できます。

 

元請けの仕事を増やす

塗装業者として独立をして一人親方になった直後は下請けの仕事も重要ですが、だんだんと元請けの仕事にシフトチェンジしていくことが成功するためには重要になってきます。

元請けの仕事は利益率が高いことに加えて、自社の特色や強みを出すことで価格競争から離脱することができます。

また、下請けの仕事がメインであると仕事の量に波がありますが、元請けになれば発注量を予測・調整することができるようになります。

 

施工の実績を積み上げる

顧客が工事を依頼する際に重要視するものとして、「施工実績」というものがあります。この業者はどのような施工の実績があるのかということを調べて依頼をしてくるので、施工実績は技術や信頼性を証明する指標となります。

しっかりとホームページを作り施工実績を掲載することで、ホームページ経由の顧客を獲得しやすくなります。

しかし、施工実績は積み上げていくものなので、じっくりと時間をかけて育てれば大きな資産となります。

 

協力会社と提携する

独立して一人親方になると、本業である塗装業以外にも多くの仕事が増えてしまいます。本業を疎かにしないためにも、独立や開業に詳しい専門家と提携をすることによって、会社設立に関する手続きを丸投げしたり、節税対策を効率的に行うことができます。

それにより、本業である塗装業に集中することができ、より多くの収益を結果的に得ることにつながります。

また、塗装業で成功している会社の多くは、現場近辺から紹介受注を多く受けている傾向があります。紹介受注は集客のコストがかからず、口コミで信頼も獲得できるというメリットがあります。

 

伊藤コンストラクションでは協力会社を募集しています

塗装業で一人親方として成功するためには、独立をする前の事前準備を周到に行っておくことがとても重要になってきます。また、一人親方は一般の会社に所属をしている人の比べて収入が倍以上になる可能性もありますが、失敗をすると一般の会社に所属をしている人よりも収入が少なくなる可能性もあります。そのようなハイリスクハイリターンな職業なので、しっかりと考えて仕事をしていく必要があります。

伊藤コンストラクションは、長期的にご協力していただける会社様や独立直後でお仕事をお探しの方を募集しております。

提携のメリットとして、弊社エンドユーザー様との直接契約により案件数を常に確保しているため、安定してお仕事をご提供することが可能です。

弊社、伊藤コンストラクションではお客様に心から喜んでいただけるサービスの提供に真剣に取り組んでおります。長い目で見て、信頼関係を構築し、一緒にお客様を笑顔にしていきたい。こんな考えの方に、共感・賛同していただけるパートナー様を募集しております。

お問い合わせは「こちら」からよろしくお願いいたします。

コラム

電気工事で独立した際の年収はどれくらい? 独立後安定した仕事得るにはどうすればいい?

電気工事で独立した際の年収や安定した仕事を獲得するにはどのようなことをすればよいでしょうか?

電気工事で独立した場合の年収や電気工事で独立するために必要な資格、登録、独立を成功させるまでの方法をご紹介します。

 

電気工事で独立した場合年収はどれくらい?

電気工事士が独立した後の平均年収のボリューム層としては、500〜700万円の間で、月収にすると50万円以上にのぼります。おおよそ1件あたり、10,000〜15,000円程度の単価が期待できるため、1日3〜4件と案件を担当すると、30,000円〜60,000円と大きく収入が入ります。なかには、月収100万円を超える人もいます。

ちなみに、国税庁によれば、電気工事士の一般的な平均年収は438万円です。国民全体の平均年収は461万円である一方で、電気工事士の正社員雇用のボリュームゾーンは、382〜455万円となっています。

電気工事で独立する方法

電気工事士として独立するために必要なこと

電気工事士の資格

電気工事士への登録のためには、3年以上の実務経験を要する前に、第二種電気工事士以上の免許を取得する必要があります。また、登録時に実務経験を積んだ会社からの実務経験証明書を要します。ただし、第二種電気工事士の資格のみだと、電気工事に制限があり、認定電気工事従事者の資格を取得することが、仕事の幅を広げる上でも推奨されています。

電気工事業登録

独立にあたって、認定電気工事従事者の資格申請の交付を受理してから、登録電気工事業者として県知事登録申請(各都道府県の登録手続き)をする必要があります。その申請後に電気工事士として正式に独立開業することが可能です。

開業資金

具体的な資金としては、設備投資金や工具における費用が必要となります。また、開業直後はなかなか受注も安定しないことも多いため、入金のめどが立たないうちは仕事に打ち込むために、準備金も考慮に入れましょう。具体的には、事業用口座内に500万円があれば「受給資格者創業支援助成金」の需給条件を満たし、一つの開業の目安とすることができます。

各種用具、資材

脚立、充電ドリル、パンドナー、掃除機、圧着器など、工事の内容にも変わってくるが、工具以外にも配管や長物の費用も検討することが大事で、特にコンテナハウスも費用相場として、月2万5,000円〜3万3,000円ほどかかります。また、現場巡回においては、自動車を要するので、経費として考えておく必要があります。

 

独立までの実際の流れ

電気工事士免許を取得、3年以上の実務工事を経験する

第2種電気工事士の資格を取得した後に、試験はなく、3年以上の実務経験者は申請のみで、実務経験のない人は講習を受講することで資格を得られます。

第2種電気工事士資格のみの場合:認定電気工事従事者の資格申請

認定電気工事従事者とは、第二種電気工事士か電気主任技術者免状の交付を受ける人が受験資格を得られます。試験によって取得できるものではなく、3年以上の実務経験者のみは申請のみで登録でき、実務経験のない人は講習を受講することで資格を得られます。

電気工事業者として県知事登録をする

認定電気工事従事者の資格申請が終わったら、個人事業主として開業の手続きを行うために、自分が居住している地域の管轄の税務署に開業届と青色申告申請書などを提出します。登録電気工事業者として登録が済めば、法的に電気工事業者として認められ、独立の準備が整います。

水道工事業で独立するために必要なことやメリット

電気工事での独立を成功させるために

仕事を取ってくる道を考えておく

営業

電気工事のスキルがあっても、顧客獲得に至らなければその手腕を発揮できる機会がありません。顧客になる見込みのある所へは、積極的に営業をかけることが重要です。建設関係者の中には、接客業務を苦手とする人もいるかと思われますが、独立には必要です。

特に、異業種交流会への積極的な参加を通して、ロビー活動を心がけましょう。

人脈

開業後に営業がうまく行かない理由としては、人脈からの紹介が充実していないからでしょう。特に、独立前の会社員時代の人脈を駆使して、ダイレクトの受注につなげましょう。特に、新規顧客と比較すると、成約率が高くなる傾向にあります。

協力会社提携

昨今では、大手工務店やゼネコンなどの強力企業がマッチングサービスから建設業における新規取引先や請負先の開拓を行うことができます。その他にも、各社HPから公募している場合もあるため、確認を心掛けしましょう。

 

資格を取る

第一種電気工事士

第一種電気工事士とは、一般財団法人電気技術者試験センターの主催する電気工事に関連した国家資格です。第1種と第2種にわかれていて、手当が150〜250%となります。第一種では、一般用電気工作物のみ従事できますが、第一種に関しては、500kW未満の自家用電気工作物にも従事できます。

電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士は、国土交通大臣指定機関である一般財団法人建設業振興基金により実施されている国家資格です。1級と2級の種別があって、2級の場合は、一般建設業の営業種ごとの専任技術者及び建設工事での主任技術者として従事できます。電気工事管理技士ともなると、電気工事士よりも約90万円程度年収が高いため、キャリアアップにつながります。

第三種電気主任技術者

第一種電気工事士とは、一般財団法人電気技術者試験センターの主催する電気工事に関連した国家資格です。特に、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の主任技術者として、事業工作物の工事や維持、運用に関して保管の監督を行える資格です。

 

仕事の効率化を測る

電気工事士としてのメイン業務を効率化させることも重要となります。例えば、配電図の紙での作成をCADシステムを導入して楽にして、知識の吸収の継続を行いながら、長期的に効率化を図りましょう。他にも経理業務の体制を整えて、奥さんや他の事務作業員を雇うことも必要になるでしょう。

 

電気工事の仕事を探しているなら、伊藤コンストラクションと一緒に働きませんか?

今回は、電気工事業者の独立時の年収と独立後に安定的な成功をおさめる方法について述べました。

特に、各種資格で業務の幅を広げることは年収の上昇に大きくつながるでしょう。また、独立までの手続きや独立後についても手続きが複雑で、経理の処理まで行うとなると、自分一人で営業活動と並行して行うことは非常に難しいです。

そこで、伊藤コンストラクションでは、常日頃から電気工事を行ってくださる協力会社の応募を積極的に行っています。

もし、独立後に「電気工事の仕事依頼を充実させたい」や「工事案件を獲得したい」とお考えでしたら、是非こちらからお気軽にお問い合わせください。

 

コラム

大工が独立する2つの方法 必要な資格、費用なども紹介

大工として一通りの技術を身につけ、親方としての仕事も板についてきたら、そろそろ独立と考える方もいるのではないでしょうか。

今回は大工としの独立する2つの方法や、独立に際しての必要な資格、費用などをご紹介します。

 

大工が独立する方法とは?

一人親方になる

一人親方はいわゆる個人事業主なので、従業員の雇用が発生しません。会社からは独立して独り身となり自由度も高いですが、経理や事務、さらには営業なども自分1人でこなさないといけないので、本来の大工仕事だけに邁進できるわけではありません。独立のハードルは低いですが、独立してからの業務内容が多岐にわたり、人によっては大変と感じるでしょう。

  

工務店を立ち上げる

 会社としてきちんと法人登記し、工務店として独立する方法もあります。従業員の雇用が発生し、従業員の保険手続きや税務なども行わなければならないので、事務や経理に特化した従業員がいることが望ましいでしょう。会社として建設業許可をとったり一級建築士を雇ったりすることによって、請け負うことができる仕事が大きくなるので、やり方次第では会社を大きくすることができます。

 

独立するためには資格が必要?

必ずしも必要ではない

大工として独立するにあたって、資格は必ずしも必要ではありません。言ってしまえば自分の腕1本で独立できるわけですが、資格を持っていることによって元請けやお客様からの信頼を得ることができ、仕事が入りやすくなるので、独立するからには建設関係の資格を取得しておくことをおすすめします。

  

取っておくと良い資格

建築大工技能士

建築大工技能士とは、木造建築の大工工事に必要な技術を証明するための国家資格です。

 大工として木造建築の工事をする上で、資格を持っている必要はありませんが、建築大工技能士の資格を取得することによって木造建築の技術を一定以上持っていることを客観的に証明できます。

 建築大工技能士の資格には3級から1級まであり、1級を取得するためには、最長7年の実務経験が必要となっています。

建築施工管理技士

 建築施工管理技士は、建設現場で現場監督もしくは現場代理人と呼ばれ、施工管理技士国家資格のうちの1つになります。

 建設現場が円滑に進捗するように取り仕切る役割を担うので、施主(依頼主)との打ち合わせや設計者との打合せ、職人の監督、指導、安全管理など業務内容は多岐に渡ります。 

建築士

 建築士とは法に基づいて建築物の設計を行う職業および資格のことです。建築士には一級建築士や二級建築士、木造建築士などの種類があり、それぞれ受験資格や試験内容などが異なります。知識を問う一次試験と図面を作成する二次試験があります。

木造建築物の組立て等作業主任者

 木造建築物の組立て等作業主任者は、労働安全衛生法に定められた作業主任者のひとつで、国家資格になります。木造建築物の組立て等作業主任者技能講習を修了した者の中から事業者により選任されます。

 具体的な業務内容は軒の高さが5m以上の木造建築物の構造部分の組立て、屋根下地や外壁下地の取り付けなどにおいて、安全面などの監督・指導にあたります。

 

建設業許可について

 建設業許可とは、一定規模以上の建設工事を請け負う際に必要となる許可のことです。ここで問題となるのは工事の規模や金額であって、請け負う会社の事業規模は関係ありません。

建設業許可が必要ない工事は軽微な工事となり、定義は以下になります。

建築一式工事・・・1,500万円未満の工事、または延べ面積が150平方メートル未満の木造住宅工事

建築一式工事以外・・・500万円未満の工事 

つまり、これら以外の工事を請け負う際には、建設業の許可がいるということです。

建設業の許可とるには、以下の要件を満たしている必要があります。

・経営能力(経営業務管理責任者)

・財産的基礎(請負契約を履行するに足りる財産的基礎・金銭的信用)

・業種ごとの技術力(営業所専任技術者)

・誠実性(役員や使用人等の、請負契約に関する不正・不誠実さの排除)

・欠格要件に該当しないこと

それぞれの項目の説明については割愛しますが、要は実績が豊富で技術力も高く、経営者や社員の人格も申し分ない会社が建設業の許可を取れるということです。

大工の独立に必要な費用

事務所代

 個人事業主や工務店として事業者を構える場合は、事務所代がかかります。事務スペースや職人の詰所、資材置き場などを設けるのであればそれなりの広さが必要になってきます。

立地にもよりますが月々の家賃が30万円だとすると、敷金や前家賃など初期費用として100万円以上かかります。

 

人件費

 事務員や職人など従業員を雇うのであれば、人数分の人件費が発生します。会社設立当初は売り上げから人件費を確保することが難しいので、独立して最初の数ヶ月は会社の資金や個人の資金から持ち出すことになるでしょう。

  

道具代

 独立して事業所を構えたら、業務に必要な機器や道具類を購入します。コピー機や事務机など基本的なオフィス用品と工具類や社用車など、全てを揃えると数百万にはなります。

  

建設業許可の取得費用

 建設業の許可を申請する際には、15~30万円の登録免許税を支払う必要があります。しかし、独立してからある程度の年数が経過しないと建設業許可は取得できないので、独立してすぐには必要ないでしょう。

 

独立後の大工の気になる年収は? 

独立した大工の年収は人それぞれ

 大工として独立をしたからといって、いきなり年収が大きく上がるわけではありません。独立すれば雇われ大工をしていた時よりも高い年収を得られるのは、絶え間なく順調に仕事が入っている場合に限ります。一人親方として独立するのであれば自分の頑張りがそのまま収入となるので、効率よく短期間で現場を収めれば雇われ時代よりも多くの収入を得ることができます。

  

稼ぎたいなら最終的には工務店を目指すべき

 法人化して大きな仕事を請け負ったり、分業制にして効率よく現場を回し、会社として請け負う仕事の総量を増やしたりすることによって、会社の売り上げを大きく伸ばすことができます。必要があります。大幅に年収を上げたいのであれば工務店など法人化することをおすすめします。

 

大工の独立で最も重要なのはどうやって仕事を手に入れるか

 大工が独立して仕事をもらう方法

 営業で獲得する

 独立して最初のうちは、営業担当の社員などいないことがほとんどなので、社長自らが営業活動をして仕事を取ります。訪問営業は警戒されるかもしれませんが、挨拶も兼ねて玄関先で名刺を渡すだけでも効果はあるでしょう。事業所で建て替えやリフォームなど建築関連のセミナーや説明会を開いて、会社の存在をアピールする事もできます。

仕事を紹介してもらう

 もともといた工務店や付き合いのあった業者やお客様から仕事を紹介してもらうという方法もあります。しかし、慎重に行わないと工務店や業者との関係が悪化する事もあるので、お互いの仕事を奪い合うことがないように、十分なコミュニケーションを取りながら仕事を紹介してもらいましょう。

下請けの仕事を受ける

 工務店の下請けとして仕事を受ける方法もあります。この場合、中間マージンや紹介料としていくらか差し引かれることがあるので、条件面がどのようになっているかよく確認した上で下請けとして受けるかどうかを決めましょう。

マッチングサイトを利用する

 施主(お客様)と内装業者や塗装業者などを繋げるマッチングサイトもたくさんあるので、良さそうなところを選んで登録することも一つの方法です。マッチングサイトごとにサービスの内容が異なり、登録料が発生するところもあるので、よく調べてからもっとも効果がありそうなところに登録すると良いでしょう。

協力会社募集に申し込む

 工務店や建設会社と協力関係を築いて仕事を請け負うという方法もあります。下請けという関わり方ではなく、中間マージンや紹介料が発生しないパートナーシップや提携という関わり方ができるところを探すとよいでしょう。

  

伊藤コンストラクションでは、協力会社を募集しています

 大工として独立することは夢がある一方で、現実的に経営していくには課題が山積みですよね。大工として高い技術を持ち合わせていたとしても、独立をしたら営業も行わないとならないので、職人時代とはまた違ったスキルが必要になってきます。営業には向き不向きがあるので、なかなか思うように仕事が取れないという事もあるでしょう。

 そこで、大工として独立を考えているけれど集客が不安という方には、伊藤コンストラクションの協力会社となって一緒に働くという方法もあります。

 伊藤コンストラクションでは大工をはじめ、様々な職種で独立を目指す職人の支援としてパートナー制度を設けています。私たちは協力会社に対しては従来の元請けと下請けの関係ではなく、チームとして対等に現場に入り、お互いの持っているプロとしての技術を提供し合うことで質の高い現場を実現していくパートナーだと考えております。

 大工として独立されたい方は、是非こちらからご気軽にご連絡ください。

 

コラム

塗装屋の独立が失敗する理由とは? 成功のカギは仕事の安定化にあり!

塗装工として経験を積み、「そろそろ独立でも…」と思っている方もいるのではないでしょうか。独立をして一国一城の主人となることは夢と希望に満ちた計画ではありますが、独立したからと言って必ずしも成功するとは限りません。

今回のコラムでは、塗装屋として独立をして失敗しないために、独立前にやるべき準備や独立してからの心得や注意点などをお伝えしていきます。

塗装屋の独立が失敗する理由

塗装屋の独立が失敗する3つの理由

 失敗する理由①:差別化を測れていない

 塗装屋は星の数ほどあると言っても過言ではありません。塗装専門の業者だけではなく、塗装もできる公務店やリフォーム会社など、仕事として「塗装」を請け負っている会社はさらに多くあります。このように供給過多な状況で生き残っていくには、競合他社との差別化こそが重要な施策となっています。少しばかり腕がよいだけでは選ばれる塗装屋になることはできません。サービスや価格などで明確に差別化することこそが成功の鍵です。

 失敗する理由②:塗装屋としてのコンセプトがまとまっていない

 一口に塗装と言っても、戸建住宅からマンションやビルの塗装まで様々あります。建物の規模や用途だけではなく、内装か外装かによっても塗装が変わってきます。独立する際には塗装の何を得意としているかを明確にし、例えば、「木造住宅の外壁塗装といえばここ!」というように、その地域で一択になるようなコンセプトを打ち立てましょう。

 失敗する理由③:お客様のニーズとマッチしていない

 独立にあたって、開業する場所のニーズや時代のニーズを読んで提供するサービスを考えることは大事です。古くからの住宅街であれば、築年数の経った木造住宅の塗装の需要があり、マンションが立ち並ぶ新しい住宅街であれば大規模修繕の際の塗装工事の需要があります。どのような優れたコンセプトがあっても、開業場所やそこに住む人のニーズにマッチしていなければ商売はうまくいかないでしょう。

 究極的には仕事がないことが失敗の理由

 シンプルに「仕事がない」という状況こそが失敗と言えます。立地が悪くても、多少技術力が低くても、仕事が絶えず繁盛している塗装屋はたくさんあります。逆に言うと、いくら立地がよくて技術に長けていても、さっぱりお客様がこないという状況も起こり得るのです。塗装屋として独立したら職人としての仕事だけではなく営業活動も行わなければなりません。独立したからには「仕事をとる」という努力も必要です。

 

仕事をどのように手に入れるかが成功への道

 では、具体的にどのように仕事を手に入れればよいのでしょうか。仕事を取る方法は千差万別ですが、まずは目の前の仕事を丁寧にこなすことによってお客様の満足度を上げ、少しずつ地域の信頼を獲得していくことが大事なのではないでしょうか。一度仕事をしたお客様がリピーターになり、口コミや紹介で少しずつ評判ば広がれば、仕事はコンスタントに入るようになるのではないでしょうか

塗装屋が独立して成功するためには?

 集客活動で仕事を得る

 営業での集客

 いきなり商売の基本の話になりますが、仕事は営業活動によって獲得することができます。ほとんどの塗装業者には営業専門のスタッフなどいないので、営業活動も社長自らが行うことになります。古典的なやり方にはなりますが、独立したばかりであれば挨拶も兼ねて地域の戸建住宅を回って訪問営業することや、セミナーや説明会などと組み合わせて営業することもできます。

 ポスティングでの集客

 ポスティングも一定の効果を発揮します。地域密着型の塗装屋であれば範囲を限定してポスティングすることによって、効率的に地域の需要を汲み取ることができます。

 Webサイトでの集客

 インターネットを活用した集客も他の手段と併せて行います。会社のHPを作成して集客施策をすることや、ツイッターやインスタグラムなどのSNSを活用して自社のサービスを広めることもできます。Web集客はもっとも現代的で効果的な集客手法の一つです。

 施主とのマッチングサイトに登録する

 施主(お客様)と工務店(内装業者や塗装業者など専門業者も含む)を繋げるマッチングサイトもたくさんあるので、よさそうなところを選んで登録することも一つの方法です。マッチングサイトごとにサービスの内容が異なり、登録料が発生するところもあるので、よく調べてからもっとも効果がありそうなところに登録すると良いでしょう。

 協力会社として提携する

 自分がもともといた会社や付き合いのある会社と協力関係を築いて、仕事を請け負うという方法もあります。下請けという関わり方ではなく、中間マージンや紹介料が発生しない提携やパートナーという関わり方ができるところがよいでしょう。

 

 塗装屋の将来性について

リフォーム需要が高まっている

 少子高齢化により新築の需要が減ってきている一方で、リフォーム需要は高まっています。背景としてはコロナ禍で在宅時間を充実させようとする人が増えたことや、古い建物の価値が見直されるようになり、リノベーションやリフォームによって再生させようという動きが活発化していることなどがあります。リフォームの需要は今後も衰えることなく、安定した需要が見込まれるでしょう。

  

ネット社会で、個人や中小企業が仕事を受けやすくなっている

 今までは塗装業者と言えば「工務店の下請け」というイメージがありましたが、最近では自社のホームページやSNSなどで直接お客様と繋がることができるので、個人事業主や中小企業であっても昔よりも仕事を受けやすくなっています。これからの時代は、どこかに頭を下げたりしなくても、インターネットの集客だけで経営を軌道に乗せることができるようになるでしょう。

  

伊藤コンストラクションでは塗装屋をはじめ、様々な職種の協力会社を募集しています

 塗装工として十分な経験を積み、塗装職人として高い技術を持ち合わせていたとしても、いざ独立となると不安もたくさんありますよね。独立をすると最初に「仕事を取る」ことが課題として目の前に立ちはだかります。いくらどんなに腕が良くても集客がうまくいかないと、せっかくの独立が台無しになってしまいます。

 そこで、塗装工として独立を考えているけれど集客が不安という方には、伊藤コンストラクションの協力会社となって一緒に働くという方法もあります。

 伊藤コンストラクションでは塗装工をはじめ、様々な職種で独立を目指す職人の支援としてパートナー制度を設けています。私たちは協力会社に対しては従来の元請けと下請けの関係ではなく、チームとして対等に現場に入り、お互いの持っているプロとしての技術を提供し合うことで質の高い現場を実現していくパートナーだと考えております。

 塗装工として独立されたい方は、是非こちらからご気軽にご連絡ください。

 

お問い合わせ

0120-900-398