内装工事の費用はどれくらいかかる?店舗づくりにかかる予算と内訳を徹底解説

コラム 2025.10.21

お店を開くときやリニューアルを考えるときに気になるのが「内装工事にいくらかかるのか?」ということです。

内装工事の費用は、工事の内容・広さ・場所・デザインなどによって大きく変わります。

この記事では、内装工事にかかる費用の相場や内訳、業種ごとの違い、見積もりの注意点などを分かりやすく解説します。

これから内装工事を予定している方は、ぜひ最後まで読んで予算計画に役立ててください。

内装工事の費用はどれくらいかかる?全体の目安を知ろう

まずは、内装工事の全体的な費用の目安について見ていきましょう。費用は工事のスタイルや地域によって異なります。

スケルトンと居抜きで大きく変わる

内装工事の費用は、「スケルトン物件」か「居抜き物件」かによって大きく変わります。

スケルトン物件とは、壁や床、天井などがない、いわゆる「がらんどう」の状態の物件です。この場合、すべてを一から作るため、工事費用は高くなります。

一方、居抜き物件は前の店舗の内装がある程度残っている状態です。使える部分をそのまま使えるため、工事費用を抑えやすいのが特徴です。

居抜きを上手に活用すれば、初期費用を大幅に削減できます。

坪単価で見ると平均30万円〜70万円

内装工事の費用は、「坪単価」で表すことが多いです。

坪単価とは、1坪(約3.3㎡)あたりの工事費用のことを指します。店舗の業種やグレードによって変わりますが、一般的には坪単価30万円〜70万円が目安です。

たとえば10坪(約33㎡)のカフェなら、内装工事だけで300万円〜700万円ほどになる可能性があります。

もちろん、選ぶ素材や工事範囲によって変動します。

都心と地方でも差がある

同じ広さでも、工事を行う場所によって費用は異なります。

東京や大阪などの都市部では、人件費や材料費が高いため、地方よりも工事費用が高くなる傾向があります。

特に都心部のビルテナントでは、ビル独自の規定や工事時間の制限がある場合もあり、その分費用が上がることもあります。

予算を組む際は、地域ごとの相場を調べておくことが大切です。

デザイン性の高さも価格に影響する

おしゃれな内装やユニークなデザインを取り入れたい場合、デザイン費用や工事費が上がることがあります。

たとえば、オリジナルのカウンターや特殊な照明、造作家具などは材料費も施工費も高くなります。

こだわりが強いほど、費用がかさみやすくなるため、優先順位を決めて予算配分するのがおすすめです。

必要なところにしっかりお金をかけ、節約できる部分は抑える工夫が重要です。

内訳の基本項目をチェック!何にどれだけお金がかかる?

内装工事の費用は、大きく分けていくつかの項目に分類されます。ここでは、主な内訳について解説します。

内装仕上げ工事にかかる費用

床・壁・天井などの仕上げ工事は、内装工事の中でも大きな割合を占めます。

壁紙(クロス)やフローリング、塗装などの素材選びによって、金額に差が出ます。

また、防音や断熱のための追加工事が必要な場合もあります。

仕上げの素材や質感によって、お店の印象が大きく変わるため、慎重に選びたい部分です。

電気・空調・給排水など設備工事の費用

エアコンや照明、電源コンセントの設置など、電気工事も必要です。

飲食店の場合は、給排水の工事が複雑になりやすく、費用が高くなることがあります。

また、空調設備の種類や設置場所によっても金額が変わります。

見えない部分の工事にもお金がかかることを忘れずに、予算に入れておきましょう。

デザイン・設計費用も忘れずに

内装工事には、デザイナーや設計士に依頼する「設計費」や「デザイン料」も含まれることがあります。

これらの費用は、工事費とは別に発生することがあるため、見積もり時に確認が必要です。

コンセプトに沿った店舗づくりには、プロの視点が役立つので、できれば予算を取っておきたい項目です。

デザインと施工を一括でお願いできる業者もあります。

家具・什器・サインの導入費用

店舗に必要なテーブルや椅子、カウンターなどの家具も費用に含まれます。

レジや冷蔵ショーケースなどの什器(じゅうき)も必要になります。

また、外観に設置する看板(サイン)も重要な集客ツールなので、忘れずに費用を見積もりましょう。

既製品を使うか、オーダーメイドにするかで価格は大きく変わります。

解体・原状回復の費用も必要になる場合がある

居抜き物件でも、不要な設備や壁を壊す「解体工事」が必要になることがあります。

また、退去時には「原状回復工事」が必要になる契約も多く、これにも費用がかかります。

契約時に工事の範囲や原状回復の義務を確認しておくことで、将来のトラブルを避けられます。

初期費用だけでなく、退去時の費用も頭に入れておきましょう。

業種によって費用の内訳はどう違う?飲食・美容・物販で比較

内装工事の内容は、業種によって大きく変わります。ここでは代表的な業種である飲食店、美容室、物販店の内装費用の特徴を比較します。

飲食店は厨房設備やダクト工事が高額になる

飲食店の内装工事では、厨房(キッチン)にかかる費用が大きくなります。

業務用のコンロや冷蔵庫、シンクなどの設備は高価で、排気ダクトの設置も必要です。

さらに、火を使うため防火対策も必要で、これも費用に影響します。

客席のデザインだけでなく、厨房の設計にもこだわる必要があるため、総額で高くなりやすい業種です。

美容室は水まわりとセット面の費用が中心になる

美容室では、シャンプー台などの水まわりの設備が重要です。

配管工事や給湯設備の設置が必要になり、工事費用がかかります。

セット面(カットやカラーを行う場所)のデザインや照明もこだわる部分なので、費用に差が出やすいです。

おしゃれで清潔感のある内装が求められるため、デザイン費が高くなる傾向もあります。

物販店は什器や照明に費用がかかりやすい

物販店(アパレルや雑貨店など)では、商品を見せるための什器やディスプレイにコストがかかります。

棚やハンガーラック、ショーケースなどの什器をオーダーメイドする場合は、特に費用が上がります。

また、商品がよく見えるように設計された照明の取り付けも、重要なポイントです。

店舗のコンセプトやブランディングによって、費用は大きく変動します。

業種特有の法規制対応もコストに関係する

業種によっては、消防法や保健所の規定などに合わせた工事が必要になる場合があります。

たとえば、飲食店ではグリストラップ(油分除去装置)の設置が必要だったり、美容室では保健所の許可に必要なスペース確保が求められたりします。

こうした法規制への対応にも費用がかかるため、事前に確認しておくことが大切です。

開業予定の業種に詳しい施工業者に依頼するのも安心です。

見積もりを見るときのポイントと注意点

見積もりは、内装工事の費用を確認するための重要な資料です。ここでは、見積もりを確認するときのチェックポイントを解説します。

項目ごとの金額が明確かを確認する

見積もりは、「どの工事にいくらかかるのか」が明確に書かれている必要があります。

たとえば、「電気工事一式」だけでは内容が分かりません。

配線工事、照明設置、スイッチ設置など、項目ごとの詳細があるかどうかを確認しましょう。

不明点があれば、すぐに質問することがトラブル防止につながります。

一式表示の見積もりは内訳を出してもらう

「一式」とだけ書かれた見積もりは、内容が不透明です。

工事項目の内容が分からなければ、相場と比べることもできません。

一式表示されている場合は、必ず詳細な内訳を出してもらいましょう。

誠実な業者であれば、しっかりと対応してくれます。

相見積もりで相場を把握する

内装工事は1社だけで決めず、複数の業者から「相見積もり」を取るのが基本です。

同じ内容でも、業者によって金額が異なることがあります。

相場を知ることで、適正価格で工事ができる可能性が高くなります。

見積もりの内容と説明の丁寧さも、業者選びのポイントになります。

見積もりに設計費が含まれているかをチェック

内装工事の見積もりには、設計費やデザイン費が含まれていないこともあります。

後から別途請求されるケースもあるため、あらかじめ含まれているかを確認しましょう。

必要な費用がすべて記載されているかどうか、よくチェックすることが大切です。

契約前に不明点をすべてクリアにしておくことで、後々のトラブルを防げます。

施工期間も見積もりに影響する

工事の期間が長くなれば、その分人件費や管理費がかかります。

繁忙期や年末などは工事費が高くなることもあります。

急ぎの工事では「特急料金」が発生することもあるため、スケジュールにも注意が必要です。

できるだけ余裕を持った計画を立てることが、コストダウンにもつながります。

予算オーバーを防ぐコツと費用を抑えるアイデア

限られた予算で満足のいく店舗を作るには、工夫が必要です。ここでは、コストを抑えるための実践的な方法をご紹介します。

必要な部分とそうでない部分を整理する

すべてを理想通りにしようとすると、どうしても予算を超えてしまいます。

「絶対に必要な部分」と「あとからでもいい部分」を分けて考えることで、費用を調整できます。

優先順位をつけて、コストをかける場所を明確にしましょう。

全体をコントロールしやすくなります。

安価な建材でも見た目を工夫できる

高価な素材を使わなくても、工夫次第でおしゃれな内装は作れます。

たとえば、木目調のシートや塗装でコストを下げながらも、雰囲気を出すことができます。

「安っぽく見えない工夫」がポイントです。

サンプルや施工事例を見ながら、素材を選ぶとよいでしょう。

既製品の什器や家具を活用する

オーダーメイドの家具は高価ですが、既製品を上手に使えば費用を抑えられます。

最近はデザイン性の高い既製品も多く、店舗の雰囲気に合わせやすくなっています。

DIYで組み合わせたり、リメイクしたりするのもおすすめです。

コストを抑えつつ、個性のある店舗づくりが可能です。

部分的にセルフ施工を取り入れる

内装の一部を自分たちで行う「セルフ施工」は、費用を抑える有効な方法です。

壁の塗装や棚の組み立てなど、簡単な部分であればDIYでも対応できます。

ただし、専門技術が必要な工事はプロに任せることが安全です。

手間と時間をかけられるかどうかも考慮しましょう。

補助金や助成金の活用を検討する

自治体によっては、開業やリニューアルに対する補助金制度があります。

条件を満たせば、工事費用の一部を支援してもらえる場合があります。

「創業支援」「地域活性化」などの名目で募集されていることが多いので、調べてみましょう。

事前申請が必要な場合もあるため、早めの情報収集が大切です。

よくあるトラブル事例と、失敗しないための対策

内装工事では、思わぬトラブルが発生することもあります。ここでは、実際によくある失敗例と、それを防ぐためのポイントを解説します。

工事費が追加で発生するケースがある

工事が始まってから、当初の見積もりに含まれていなかった作業が必要になることがあります。

たとえば、配管の劣化や床の下地の修繕が必要になると、追加費用が発生する可能性があります。

そのため、事前に「追加が発生する可能性がある項目」と「追加費用の基準」を確認しておくことが重要です。

口頭だけでなく、契約書や書面で取り交わしておくと安心です。

完成イメージと実物が違うという声も多い

図面やパース(完成予想図)を見ていたのに、実際に完成した内装が「イメージと違う」と感じることもあります。

このようなギャップを防ぐには、素材のサンプルを確認したり、仕上がりイメージの写真を共有したりすることが大切です。

また、完成前に中間確認のタイミングを設けると安心です。

遠慮せずに細かい部分まで質問しましょう。

引き渡しが予定より遅れることがある

工事スケジュールの遅延は、よくあるトラブルの一つです。

職人の手配が遅れたり、資材の納品が間に合わなかったりすることで、引き渡しが予定より遅れることがあります。

開業日が決まっている場合は、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。

定期的に進捗状況を確認し、工期が遅れそうな場合は早めに相談しましょう。

契約前に図面と見積もりをしっかり確認する

契約後に「話が違う」とならないように、図面や見積もりの内容を丁寧に確認しましょう。

どこまでが工事範囲なのか、どんな素材を使うのか、金額は妥当か、細かくチェックすることが大切です。

わからない点があれば、契約前に必ず質問し、書面で残すことをおすすめします。

トラブルの多くは「確認不足」から起きています。

工事中も現場の様子を定期的に確認する

工事が始まってからも、現場をまったく見に行かないのはNGです。

現場での判断ミスや、図面と異なる施工が行われることもあります。

週に1回でも現場を訪れて、進行状況を確認しましょう。

業者とのコミュニケーションを密にしておくことで、問題を早期に発見・対応できます。

業者選びでチェックしたい!費用の内訳に差が出る理由

内装工事を成功させるためには、信頼できる業者選びがとても重要です。費用や仕上がりに大きな差が出るポイントを解説します。

自社施工か外注かで費用が異なる

内装業者の中には、すべて自社で施工する会社と、工事を下請けに出す会社があります。

外注が多い場合は中間マージンが発生し、その分費用が高くなる傾向があります。

どこまで自社で対応できるのかを確認しておきましょう。

自社施工の方が工事中のやり取りもスムーズです。

設計と施工を別業者にすると管理費が増える

設計をデザイン事務所に依頼し、施工を別の会社にお願いするケースもあります。

この場合、両者の間に調整役が必要になり、管理費用がかさむことがあります。

一方で、設計と施工を一括で行う業者(デザインビルド方式)なら、費用を抑えられることもあります。

自分のスタイルに合った業者を選ぶことが大切です。

得意な業種や店舗タイプで効率が変わる

業者によって得意な業種や工事のスタイルがあります。

たとえば、飲食店の実績が多い会社なら、厨房や保健所対応のノウハウが豊富です。

経験のある業者に依頼することで、効率よく工事を進められ、無駄なコストも抑えられます。

過去の施工事例を見せてもらいましょう。

見積もりの透明性が信頼のカギになる

見積もりの内容が細かく記載されているかどうかは、信頼できる業者かどうかの判断材料になります。

説明が丁寧で、質問にしっかり答えてくれる業者は安心感があります。

逆に、質問に対してあいまいな返事をするような業者は要注意です。

人柄や対応力も大切なポイントです。

まとめ|内装工事の費用の内訳を正しく理解して、納得のいく店舗づくりを

ここまで、内装工事にかかる費用や内訳、注意点などを詳しくご紹介してきました。

費用の内訳を理解すると予算管理がしやすくなる

内装工事の費用は、「どこにどれだけかかるのか」を理解することがとても大切です。

全体の費用を把握することで、予算オーバーやトラブルを防ぐことができます。

項目ごとに優先順位を決めて、効率的にお金を使いましょう。

「よくわからないまま任せる」のが一番のリスクです。

業種や立地による違いを把握しておくことが大切

飲食店、美容室、物販店など、それぞれ必要な設備や工事内容は異なります。

また、都市部と地方では工事費の相場も変わってきます。

自分の業種・立地に合わせた相場を知っておくことで、現実的な予算を立てられます。

経験豊富な業者に相談するのもおすすめです。

見積もり内容を確認することがトラブル防止につながる

工事前の見積もりチェックは、トラブルを避けるための最重要ポイントです。

「一式」表記や不明瞭な項目には必ず確認を入れ、書面で内容を残しておきましょう。

信頼できる業者としっかり話し合いながら進めることで、理想の店舗づくりに近づけます。

納得のいく内装工事を実現するために、正しい知識と準備がカギとなります。

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