コラム
大工で一人親方になるためには?安定した仕事を得るためにはどうすればいい?
一人親方として独立し、高収入を得たり充実した生活を送るという目標を持った方は、いらっしゃるかと思います。
今回は、大工で一人親方として安定した仕事を得るために必要な修行期間や開業準備、仕事の獲得方法、税金や保険などの諸手続き、取るとよい資格取得などをご紹介いたします。
大工で一人親方になるためには
大工として独立するにはどれくらいの時間がかかる?
一人前の大工として独立するために、5年〜10年かかると言われています。様々な現場と工法を身につけて、素質がある人でも2〜3年で独立までにかかります。いずれにせよ、一人親方や工務店が独立するためには、大工との技能を磨くのと同時に、建設会社や他の親方との関係を構築することに時間をかけていくことが重要になります。
開業準備
大工の一人親方として対外的に認められるためには、開業手続きを提出して法的要件を満たす事が求められます。開業準備に必要な手続きは以下の通りです。
- ・開業届の提出(開業した日から1ヶ月以内に提出が義務付けられています。最近では、会計ソフトで手軽に作成できます。)
- ・屋号の決定(屋号の設定は必須ではありませんが、法人の銀行口座やクレジットカードのアカウント作成が可能となります。)
- ・銀行口座の開設
仕事の獲得
協力会社として提携する
開業しても、案件獲得が進まない以上は無収入の状態が続くため、請負先の工務店や建築会社から以下の手法を用いて案件を受注します。
- ・会社員時代の上司や取引先などの人脈
- ・マッチングサイト
- ・積極的な営業(建築会社にスキルや得意分野を売り込みます。)
人脈で仕事を受ける
一人親方として独立してから、良い案件を受注するためには、元請け先や取引先と良好な関係性を築いておくことが重要です。特に、よい案件や閑散期の案件は、関係性のよい大工仲間から声がかかることもあります。
建設業界全体として大工は人手不足であり、良好な関係性がなくても案件の声がかかることは多いですが、独立前に構築した関係性が良ければ、周囲が欲しがる案件を優遇されやすくなります。
マッチングサイトを利用する
一人親方として、安定かつ高い報酬を得るためには、高い技術力が求められますが、それと同時に、仕事一つ一つの完成度や得意分野、工事単価、施工可能な場所などをマッチングアプリなどで発信しつつ、評判や口コミを得ることで、案件を量的にも質的にも獲得することが可能です。
営業で仕事を受ける
一人親方として独立したときに、会社員時代の人脈だけでは心もとない場合、名刺を持ってのあいさつ回りなどの営業をすることが重要です。
このときに、自分が一方で仕事を引き受けられる状態であるということを申告して回ることで、仮にその場で案件が手に入らなくても、人間関係を新しく構築でき、将来的に仕事を回してもらえる可能性があります。
確定申告・保険の加入などお金関係の手続き
一人親方として独立した際には、税務署に足を運び、開業届や青色申告書を提出しましょう。青色申告書は会社の運営をきちんと行いつつ基調も怠っていないという証明にもなり、税金の節約に必要な手続きとなります。
また、市役所での保険の手続きも忘れず行いましょう。会社に所属していたときは、社会保険として健康保険証を発行されていたと思いますが、一人親方になった場合は、国民保健への変更を行います。会社を退職したその時から社会保険が適用外となり、病院に行っても、保険診療が受けられない可能性もあるため、独立後にはすぐに市役所や役所へ赴き、手続きを行いましょう。
大工の一人親方の年収はどれくらいなのか
大工の一人親方の年収はどれくらい?
一人親方の大工の職種別日給は、約17,000円で、月の労働日数は18〜19日で、年収の目安は約383万円です。一人親方の仕事の領域としては、建築材料の加工や木造住宅の建築、住宅の老朽化、災害に伴う補修工事、戸建て住宅の施工などに及びます。しかし、特に一人親方として稼いでいる方の特徴としては、発注者と直接やり取りする請負先として仕事を発注することで比較的安定した収入を得ていることになります。
より稼ぐためにはどうすればいいのか
安定して仕事を受けられるようになる
安定して仕事を獲得する上では、協力会社と提携することが最も有効な方法です。協力会社の募集を積極的に行っている会社としては、伊藤コンストラクションがあります。案件獲得にお困りの方は、是非ご相談してみましょう。
資格を取得する
大工として独立するまでに資格の取得をすると仕事の幅が広がり、収入を上げることにつながります。具体的には、建築大工技能士や建築施工管理技能士、建築士などがあります。
建築大工技能士とは、木造建築の工事を担う上での技術証明としての国家資格です。
建築施工管理技士は、大工、とび職や足場職などを束ね、工事現場に置かれる主任技能者または監理技能者、建設業認可に必要な専任技能者となります。
建築士は、建物のデザインや設計、工事計画まであらゆる工事を請け負えるようになり、円滑に建設を行うことが可能となります。
大工の独立は一人親方だけでなく工務店の立ち上げという選択肢も
大工で独立するといっても一人親方という選択肢だけでなく、地域密着型の建設会社である工務店を立ち上げる(法人化)という選択肢もあります。
大工として建設業認可に合わせながら働きつつ、工務店の経営者の仕事を担うことができます。数多くの部下や弟子を抱えながら、とび職や足場職人、屋根や電気工事屋、板金屋などと業務委託契約を結んで、住宅建設やリフォームを総合的に請け負うことが可能となり、高単価の工事を請け負える能力やコミュニケーション能力を必要とします。
大工の一人親方で仕事をお探しなら、伊藤コンストラクションで一緒にはたらきませんか?伊藤コンストラクションは協力会社を募集中です
今回は、大工の一人親方になるため、独立する中で重要な開業準備や仕事の獲得、確定申告や保険の加入に加えて、年収相場や稼ぐために必要な能力や資格について解説いたしました。
伊藤コンストラクションでは、一人親方として独立されたばかりの方を積極的に協力会社として募集し、さらなる建築案件の充実に努めています。
一人親方として、独立後最初の案件をお求めの方やさらに仕事を獲得されたい方は、是非お気軽にご相談ください。
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